宮崎比叡山ニードル左岩稜―サマーホリデー83ルート&V峰左方カンテノーマル
2009
921日〜23

クライマー:K岩、I

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部室2310〜比叡山駐車場300
 T崎の家でT崎とM原さんとで話をしていて集合に遅れる。でも大丈夫。すでに準備は済ませておいたのだ。すぐに出発できた。
 いつもどおり高速の運転はK岩さん。下道はI見だった。比叡山に着くと、いっぱいテントがあった。
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起床700〜ニードル基部800〜懸垂終了1100〜SH83基部1130〜登攀終了1500〜テント1600
【ニードル左岩稜】
 1ピッチ目のダブルフレークは諦める。基部左方にすでに取り付いているパーティがいた。ちなみに全ピッチをK岩さんがリードした。1ピッチ目は凹角を怪しく突き出たフレークなどを掴んで登る。「怪しく」とは「なぜこのような状態で岩が安定しているのか」という意味である。2ピッチ目基部で隣のパーティが登っている間にM野先生と電話で交信する。先生は雨で雌鉾岳を諦めたらしい。こちらも空はどんよりとしていた。2ピッチ目は左に開いたフレークを伝って外傾した部分で無理やりマントリング。残置ナッツのワイヤーがピョロンと出ている。めちゃくちゃ難しくI

見2テン。その上のホールドを持って安定しようとするが、ホールドがグラグラ動くのでその上まで手を出す。しかしこれも浮いたホールド。「も、持つことろが無いぃひぃ。」仕方が無いのでグラグラしたまま持って岩が剥げないことを祈り、左手で「怪しい」岩を掴む。その後は何とかなった。3ピッチ目は上から左へ下りてきているクラックをジャムジャム登る。K岩さんが最初に大量にカムを使用したので後半は長いスラブ&浅いクラックに腐ったリングボルト1本だった。ニードル頂上は尖ってる部分がクライマーの手によって研磨され、ツルツル。
 そこから懸垂下降。スリングハーネスで懸垂すると全身をギリギリと締め付けられ、呼吸がしにくく怖かった。先行PTは通常通りニードルを攻めていたが、我々はサマーホリデーに向かい、狭苦しいチムニー下りを楽しんだ。
【サマーホリデー83
 グレードが低いということで1P目はI見がリードする。やたら長く、ボルトばかりでクイックドローが足りなくなり、ハンマーの肩掛け用スリングを使った。ボルトも1本無視せざるを得なかった。最後は少し左上する。2P目(K岩)は右に伸びるクラックからその上のハングを左から巻く。ハングを巻くところが核心でK岩さんも手こずっていた。I見も数テンし、なんとか疲れた腕で危ういゴボウを行い、登った。3P目(K岩)は簡単。1スラと同じ終了地点だった。2人とも充実で満腹だった。
 夕食は激濃カレー。余った。

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 起床8:003峰基部9:00〜登攀終了12:30〜帰る
 起きて車を移動させると昨日一緒だったPTと出会う。どうやらまた同じルートのようだ。3峰基部付近では落石があったらしく、警備をしている方がいた。確かに白亜スラブに大量の新しそうな砂が載っていた。
【左方カンテノーマル】
1P目はI見がリード。バンド伝いに左上する。簡単だが、ボルトが途中に2本しかなかった。怖かったのでハーケンを打ったら、K岩さんがうっとうしそうに抜いていた。2P目(K岩)スラブを登り、遠目のポケットガバを掴み、体を上げてマントリング。そして左へ乗り移り、クラックに沿っての進む。難しかった。3ピッチ目(I見)はクラックをつなげるらしいが、クラックぽくない。4P目(K岩)は残置カムがある。フレークを伝う。5P目(I見)は「怪しい」岩達を掴んで左へトラバースし、ハング上のハンガーボルトにクリップし、ひたすら凹角をレイバック主体で突き進む。途中凹角から離れることもある。ザイルが摩擦で大変な重さになってきたころにギリギリ45mほどで辿り着く。セカンドのK岩さんも順調に登ってくるが、突然回収に手こずる。カムが奥に入りすぎて取れないらしい。もう残置しようかと思っていると
K
岩「ちょっと待って、ちょっと待って(?)!うおおおおおおおおおおおおおおお」
と雄叫びを上げ、カムをはじき出した。気合だ!しかしよく見ると、そのカムは残置カムだった。「先に言ってよぉ」とK岩さんが言った。
またルートは全体的にアンカーを打ち替えたようで無骨なFIXEハンガーが白い粉を垂らして輝いていた。

反省
最近、調子に乗っているのか?舐めすぎだと思った。このままだと早く死ぬなと反省しきりである。
比叡山ならもっと軽量化してセカンドも楽しく登ったほうがいいのではないか。いややはり練習だと思い、重い荷物を担いだほうがやっぱり後々いいかな

感想
夏山後のグータラはもうやめたい。
まだ経験も無いのに、先に縛りプレイを体験してしまった。ショック。