宮崎比叡山ニードル左岩稜、V峰左方カンテバリエーション、第3スラブ、ナックルスーパー

 

山域:宮崎比叡山

期間:201054日〜5

クライマー:K岩、I

以下、K氏の記録である。許可をもらって転載。

 

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【ニードル左岩稜&左方カンテバリエーション】

 相変わらずの2時間睡眠で準備し出発する。アプローチは近くてすぐ終わる。1ピッチ目はダブルフレークから行こうとして取り付くがなかなか悪い。今思うとレイバックの利かせ方が悪かった気がする。何回かやって、また次回ということにしてW級から登る。3ピッチ目は、薄いフレークであり途中の残置フレンズから、掛かっていた捨て縄が切れて残置フレンズが若干外れかかっている感じがした。I見君がリードしたのだが、うまい感じに登っていった。3ピッチ目はクラックが基本的には伸びているきれいなピッチであり最初のほうにある凹核のクラックが面白い。その後カンテになって高度感のある岩稜登りが楽しめる。3ピッチ目が終わって懸垂してコルに降り立つ。その後上まで登るのだが、4ピッチの最初のスラブ部分が悪く感じた。後ろの岩を使うとうまく登れてブッシュのバンドでピッチを切る。5ピッチ目は最初カンテで、その後クラックが出てきてレイバック気味に登ってクラックが終わるあたりでピッチを切ったのだが、もう少し伸ばしたほうが良かった。6ピッチ目は、ちょっと登ったところのハングが出てきたところあたりが悪くて、そこ以外は簡単だった。そんな感じで終了点について下降路を下る。

 2本目は」、V峰左方カンテバリエーションである。1ピッチ目は途中までノーマルと一緒で途中から左に分かれてクラックをレイバックで登り、その後ハンドトラバースである。適当にプロテクションを取っていったのでザイルが重くなる。終了点の手前あたりが若干悪かった。3ピッチ目は、フレアしたハンドクラックでありボルトが無く苦労していた。I見君がリードしたのだが核心部でキャメロットの小さいサイズを固めどりしてなんとか突破していた。4ピッチ目はノーマルと一緒で最初スラブを登り、その後クラックを登る。最後は立木のあるテラスでピッチを切る。5ピッチ目は微妙に安定している岩をトラバースしてから直上し、さらにハングを左に巻くと凹角に伸びるクラックが出てくる。全体的にポルト少な目だが、カムでプロテクションが取れる楽しいピッチである。何とかレッドポイントできた。その後下降路を15分くらいで下る。

 

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【第3スラブ&ナックルスーパー】

 今日は第3スラブとナックルスーパーである。第3スラブから登るのだがアプローチはすぐである。まず上部のブッシュまで2ピッチで行く。簡単である。3ピッチ目は、Yのスラブであるが、なかなか面白かった。中間部の左への微妙にトラバースしてからの直上が面白かった。その辺が微妙にわかりにくくて面白い。4ピッチ目は浅いコーナーのY−で最初が難しくて途中からはスラブ気味になり簡単になる。5ピッチ目は最初ひどいランナウトである。そのあとハングが出てきてハングの乗り越しが面白い。花崗岩特有のカチホールドの乗り越しである。67ピッチ目は特に問題なく簡単だった。その後下降路を降りてからナックルスラブスーパーをやる。

1ピッチ目はYでなかなか面白かった。最初のちょっと登ってからハングの乗り越しで、その後はスラブというよりかはフェース的で傾斜も強く感じる。立ち木のあるテラスで切る。その後、23ピッチ目の傾斜は少し緩くなるのだが、ホールドの細かいスラブである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4ピッチ目は小フェースの直上Y+でなかなか悪そうであった。特に最後の抜けたあたりが悪そうであった。5ピッチ目はナックルスラブスーパーと合流してXであるが、フェースに近い傾斜で簡単なのだが激しい。途中でトラバースしてから直上するところがポイントである。立ち木のあるテラスでピッチを切る。6ピッチ目は簡単ですぐに終わり下降路を降りて下に戻った。時間的にも今回は早かったので、今度は1日に3本登ると言うのも可能ではないかと思われる。

(文:黒岩)